浄土真宗とは

浄土真宗とは

浄土真宗とは

浄土真宗とは

浄土真宗とは 鎌倉初期に親鸞聖人が創始した浄土教の一つであります。「大無量寿経」「観無量寿経」「阿弥陀経」の浄土三部経を根本聖典とし 親鸞聖人の主著『教行信証』を宗義の基本としております。

親鸞聖人は今から約800年前にご誕生された方です。9歳の時に出家をされ 比叡山において20年に渡る厳しい修行を積みましたが 自力修行の限界を感じ 下山をした後 法然聖人に出逢われました。
「煩悩をもったままでよい。ただ念仏して阿弥陀仏にたすけられなさい。念仏を称えれば 阿弥陀仏はそのままのあなたを救ってくださるのです。」と法然聖人に語りかけられ 親鸞聖人は念仏する身となられたのです。この教えに出遇った時の親鸞聖人のよろこびは「法然聖人にだまされて地獄に堕ちてたとしても後悔しない」とまで思い定めていたと『歎異抄』にて伝えられております。
しかし 法然聖人の開かれた浄土教は旧仏教教団から激しい非難が出され ついには朝廷から弾圧が加えられました。親鸞聖人も越後(新潟県)へ流罪となりました。越後にて非僧非俗の立場に立たれ 数年間家族と過ごした後 42歳の時に親鸞聖人は関東の地へ赴くこととなります。そして 汗と土にまみれて懸命に生きる人々と暮らす日々を続けながら 自ら信じる本願念仏の喜びを伝え 多くの念仏者を育てられたのです。
親鸞聖人が63歳のころに 京都へ戻り「和讃」など多くの著作や 門弟たちへの手紙などを執筆される中 晩年まで『教行信証』の添削をされておりました。後世の人々にも、本当の仏教を伝えねばならぬという深いお気持ちが 親鸞聖人の主著『教行信証』には込められており、浄土真宗で最も大事にされている御本典となったのです。

教 義

親鸞聖人は、老若男女の差別なく、すべての人が救われる本当の仏教を明らかにされました。「お釈迦様がこの世に現れて仏教を説かれたのは、阿弥陀仏の本願ただ一つを説くためであった」と断言しております。「仏教を聞く」とは「阿弥陀仏の本願を聞く」ことなのです。それは「本願を信じ念仏申さば仏になる」という歎異抄の一節でも端的に示されています。

【阿弥陀如来の本願力によって信心をめぐまれ、念仏を申す人生を歩み、この世の縁が尽きるとき浄土に生まれて仏となり、迷いの世に還って人々を教化する。】